クルマのある風景(247)=ムルティプラ
2014-07-05
NARDIをとりつける。
各務原のレッドポイント整備工場。今日はかねてからの念願というか悲願がかなう日。

これは過日、赤座さんにお願いしてNARDI取り付け用のボスの制作を依頼したときのもの。オフセット違いでどのくらい変わるか予めオリジナル状態を測定しておく。ウィンカーやワイパーSWのレバーとの間隔は1㎝ほど空いて、ステアリングリムが手前に引き寄せられてジャストフィット。

NARDI専用のムルティプラ用のボスは無いので、Momoとかパーソナルのボスを加工して制作。エアーバッグをキャンセルする配線も作ってもらう。パンダリーノでナルディ屋のオジサンに会い、ムルティ用のボスありませんか?と頼んでおいたが未だに連絡はない。最近はハンドルを変える人が少なくなっているようだ。

これにリングとホーンボタンが入って完成。リングを忘れてきたので、また後日ちゃんとした装着写真を撮ります。ちなみにこのNARDIはプジョー504につけて5万キロ走ったものを再使用。
個人的にはエアーバッグは要らないと思っている。シートベルトをいつでも確実に締めているからポストに当たることはない。エアーバッグは中に火薬が入っており誤作動で爆発した例も聞いている。そんなことよりも、ボクが重視しているのはその装置が組み込まれたホイールそのものが重いこと、回転バランスがわるいことなどにより、慣性モーメントは巨大なものになっている。それにウレタンのグニャッとして柔らかい感触が好きになれない・・・といったことがNARDIに交換する理由だ。以前は保険の割引対象になっていたこともあるが、今はなくなっているしもちろんこのまま車検取得OKである。
帰り道、飛騨川沿いのR41号はもとより、黒川までの県道70号ではその違いに驚いた。乱舞はしないが狂喜に近い嬉しさあり。もっと早く換えておくんだったと後悔。ハンドル1本でこんなにクルマそのものの印象が変わった例は久しく無い。一言でいえばドライビングの精度が大きく向上した。慣性モーメントを後日測ってみようと思っているが、とにかく直進性は良くなり安定性を増した。あの重い分銅のようなオモリがちょっとした路面反力による動きを増幅し、自分の意志とはかかわりなく微少に振れていたと思われる部分を減衰できずにいた。その動きが抹消されて、ピタリとセンターに寄せられて走る様はホイールアライメントの何たるかを教えてくれる。カッチリしたウッドリムは路面フィールを寸分の遅れなく伝え、あたかも路面のゴミなどをミリ単位で回避できるような気にさせてくれる。だからそれまではコンナモンダロウ・・とおもっていた走行感覚において、無駄な微少域の動きがなくなってしっとりとした落ち着きがでてきた。雑というか、安っぽい走行感覚から一気に高精度な乗り味に変わった。ウチに戻って家内を乗せてSMに買い物に連れていった。なんか乗り心地よくなったみたいだネー・・。
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