クルマのある風景(074)=プジョー208GTi

 2013-07-08
ジョー208GTiの試乗会が箱根でおこなわれた。

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試乗会当日はあいにくの霧。10m程度先しか見えないところもあり、勝手知ったる山道とは言え、本来の性能を試すまでには至らなかった。でも、小さな高性能車はその片鱗というか魅力の一部は、どんな状況でもチラチラとあふれ出てくる。

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エンジンのキャラクターとしては、特別にパンチある区間が設けられているわけでもなく、どちらかといえばまんべんなく下から上まで綺麗に回ってどこから踏んでもパワフルな性格。下位2速くらいしかまともに踏めない状況ゆえ、高速域は試せなかったが、負荷にたいしてはターボの過給圧が対応しレスポンスも申し分ないので、上位ギアで静かに低速走行も可能。

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内装は黒をベースに所々に赤があしらわれ結構派手。RCZより若向きかもしれない。小径ハンドルの上から見る計器類もよく見え視界は全域良好。

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205/45R17の大径タイアはウェット・グリップもまずまずで接地感覚も良好。乗り心地的にはやや重い感覚も無いことはないが、サスペンションはよく受け止めて仕事を果たす。

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ターボ・エンジンは排気量を大きくしたようなトルク感覚を見せる例が多いものだが、コレはそんな性格よりも効率的で無駄にトルクを見せつけず一心不乱に速度上昇を目指す感覚。1200㎏と重量も軽く、コンパクトなボディは慣性重量も小さく機敏な動きゆえに見た目以上に軽快。

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霧に煙るボーッとした景色の中では適当に配された光りもののクロームが映える。208は華流デザインの際たるものだが、こうした状況では静的なディテールは気にならず、流れの中にあるスタイリングは独特な存在感を見せる。

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GTiエンブレムとテールパイプ、そしてルーフスポイラーなどが標準仕様とは異なる。

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208ラリー仕様も展示されていた。往年の205ターボ16ほどの迫力はないが、山椒は小粒でもぴりりと辛い・・雰囲気は十分。

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205GTIの標準車も展示されていた。これは1・9リッター版だがオリジナルは1・6。208GTiと同じ排気量だが今の200馬力は洗練されているというか、日常走行からサーキットなどのスポーツ走行まで涼しい顔してこなす。その昔205GTIに初めて乗って、パリからクレルモンフェランのミシュラン社まで往復した。このクルマには懐かしい思い出がある。

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江口寿史氏とのコラボでグラフィックノベル「TIME DRIVER」が公式ウェブサイトで公開されている。

 208になって大きく変わったのは外観だけでなく、操縦性の味付けも大きく変わった。206時代に一番感銘を受けたのはRC。これはプジョー全体の方向性としてFWD車のニュートラルステアの究極の姿とも言えた。個人的にはアノ操縦感覚が一番好きだった。今のプジョーというか208は旋回中心を後方にもってきて、前輪だけキビキビ動かすことにより敏捷さを強調する現代的FWDの一般的な特性になってしまった。より安全性を求めた特性ではあろうが、個人的にはノーズを回頭させるだけのチョコマカ走りがそれほど面白いとは思わない。古い感覚の時代とおいやられてしまおうが、やはりドライバー自身が旋回中心に居てステアリング入力やパワーのオン/オフなどで、前輪を滑らせたり後輪を滑らせたりしてUS/OS感覚を楽しむ方が格段に面白い。
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